行政書士おおとり事務所

時効援用の注意点

お問い合わせ コーポレートサイト

時効援用の注意点

時効援用の注意点

2024/02/22

 時効援用とは 

 借金にも時効があり、消滅時効を援用(主張)することにより借金がなくなることがあります。今回はこの時効援用に関する注意点をご案内します。

 

 時効援用とは時効の完成により利益を受けたい人が、時効の完成を相手方に主張することです。時効を援用(利用)したい人が主張しない限り、時効の効果は発生しないものとされています。(民法第145条)時効には様々なものがあり、借金の消滅時効以外にも、他人の土地を自分のものと勘違いして住み続けた結果、その土地を取得することができるという取得時効があります。

 借金の消滅時効をする場合、お金を借りた人がお金を貸した人に「借金は時効になって消滅しているので返済しません。」と伝えます。

 時効援用の条件・やり方 

 借金の消滅時効は以下の条件を満たせば援用できます。

 ・最後に返済してから5年以上経っている。

 ・裁判をされていない。

 ・相手方と話し合いをしていない。

 時効援用を相手方に主張するために決まった形式はなく、いろいろな方法がありますが、後から争いとなった場合に相手方に時効援用したことを主張できるように内容証明郵便を使う方がいいでしょう。

 時効の援用のメリット・デメリット 

○メリット

 時効援用をする場合の大きなメリットは借金がなくなることです。

 仮に数十万、数百万の借金があった場合でも、条件を満たせば消滅時効を使って借金を消すことができます。

 上記以外にも、任意整理や自己破産と違い、手間がかからず、短期間で解決できます。

 そして、消滅時効の援用に成功すれば、借金がなくなり信用情報機関に登録されている借入れに関する情報が消されますので、結果として、クレジットカードやローンの審査に通りやすくなります。

 

○デメリット

 時効が成立しておらず、援用できなかった場合、債権者より請求が再開される可能性があります。その場合、元金だけではなく、遅延損害金を含めた貸付金の返済を請求してきますので、長年、返済していない場合は、借金の総額がかなりの金額になることがあります。そして、請求される場合は一括での返済を求められ、返済できない場合は裁判を提起される可能性があります。

 上記のように、借金の時効援用は自分でも相手方に主張できます。しかし、時効が成立しているかどうか、事前に確認する必要があり、また、法律知識がないと判断できない場合もあります。そして、時効援用に失敗すると、もう1度時効援用することは難しくなりますので、借金の時効をお考えの場合は専門家へ相談することをお勧めします。当事務所でも消滅時効援用を取り扱っており、ご相談時に時効援用できるかどうかをご案内した上で時効援用を進めていきますので、ご安心してお任せいただければと思います。

 借金にお悩みでしたら、お気軽に当事務所へご相談ください。

----------------------------------------------------------------------
行政書士おおとり事務所
兵庫県伊丹市西台1-1-1
伊丹阪急ビル5階
電話番号 : 0120-32-7660
FAX番号 : 072-744-7661


伊丹市にて時効援用のサポート

----------------------------------------------------------------------

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。